桔梗(ききょう)効果と副作用、含まれる精力剤、媚薬、漢方製剤

桔梗(ききょう)とは

　キキョウ科の多年草であるキキョウの根を乾燥させたもの。咽喉腫痛・下痢・腹痛などに用いられます。とくに呼吸器疾患の要薬として知られています。

桔梗(ききょう)の効果と効能

　桔梗(ききょう)の根にはサポニンが多く含まれており、生薬として利用されています。サポニンには、痰や咳を抑制する効果があることが知られています。そのため、去痰剤と使用されるほか、気管支炎などの喉の症状に効果があります。ほかには、排膿作用があるため化膿性疾患などにも用いられています。また、鎮静作用などもあるとされ、腫れ物や肺炎、中耳炎、歯痛や歯槽膿漏の薬などにも配合されています。桔梗は呼吸器疾患の要薬として知られており、ほかの薬剤の効果を身体の病変部に運ぶ働きがあるとされています。

桔梗(ききょう)の副作用

　生薬桔梗にも副作用があります。生薬桔梗は腸粘膜に対して刺激性を持ち、咽喉腫痛・下痢・腹痛などに用いられるため、胃潰瘍や吐血、症状の激しい胃炎などがある場合は服用せず、痩せていて体の衰弱が著しい場合は、連用・多用を避けた方がよいです。
　また、桔梗(ききょう)を過剰に摂取すると、赤血球の膜が溶けてしまう溶血作用や吐き気を引き起こしてしまう作用もあるため、用法容量を守ることが大切です。

桔梗(ききょう)が入った精力剤、媚薬、漢方製剤